誰でも分かる!使役形の教え方

みんなの日本語
学生Mくん
学生Mくん

昨日アルバイトで大変だったんです!

店長に「掃除しろ」と言われて、ずっと倉庫の掃除をしていたんです。

コトリ先生
コトリ先生

それは大変でしたね。

店長はMくんに倉庫を掃除させました。

「させます」は使役形と言います。

コトリ先生
コトリ先生

今回は「使役形」の教え方を解説します。

使役形の作り方

Ⅱグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループの順番に教えましょう。

Ⅱグループの変換

まずはⅡグループです。Ⅱグループは「ます」とって「させます」をつけます。

Ⅲグループの変換

次はⅢグループです。Ⅲグループは動詞が2つしかないので、特別な形として覚えましょう。

Ⅰグループの変換

最後はⅠグループです。「ます」の前のイ段をア段に変えます。そして、そのうしろに「せます」をつけます。

使役形はどんな時に使うの?

使役形を使う場面は①〜③です。

①強制:上の立場の人が下の立場の人に命令する。下の人は、嫌々する。
②許可/容認:上の立場の人が下の立場の人がしたいことを許す。
③許可/容認の機能を使った丁寧な依頼をする。

この3つの場面の教え方を解説します。

①強制:上の立場の人が下の立場の人に命令する。下の人は、嫌々する。

コトリ先生
コトリ先生

Mくん、立ちなさい。

学生Mくん
学生Mくん

はい。

コトリ先生はMくんに「立ちなさい」と言いました。Mくんは、本当は立ちたくないですが、立ちました。

コトリ先生はMくんを立たせました。

学生Mくん
学生Mくん

漢字、苦手だなぁ、やりたくないなぁ

コトリ先生
コトリ先生

漢字は大切ですよ。今から漢字のプリントを書きなさい。

コトリ先生はMくんに「漢字のプリントを書きなさい」と言いました。Mくんは本当はやりたくないですが、書きます。

コトリ先生はMくんに漢字のプリントを書かせました。

学生Mくん
学生Mくん

あれ?助詞が違う!

コトリ先生
コトリ先生

そうなんです。自動詞か他動詞によって助詞が変わります。

②許可/容認:上の立場の人が下の立場の人がしたいことを許す。

Cさん
Cさん

お母さん、日本へ留学したいんだけど、いい?

いいわよ。頑張ってね!

Cさんは日本へ行きたいと言いました。お母さんは許可しました。

お母さんはCさんを日本へ行かせました。

Cさん
Cさん

ピアノを習いたいなぁ。いい?

お母さん
お母さん

いいわよ。頑張ってね!

Cさんはピアノを習いたいと言いました。お母さんは許可しました。

お母さんはCさんにピアノを習わせました。

上の立場の人が下の立場の人がしたいことを許す時に、使役形を使います。

③許可/容認の機能を使った丁寧な依頼をする。

許可を求める時「〜てもいいですか」を使いますよね。それのさらに丁寧な言い方がこの「使役形+ていただけませんか」です。

学生Mくん
学生Mくん

昨日から熱があります。今日、授業を休ませていただけませんか

コトリ先生
コトリ先生

分かりました。お大事にしてください。

Cさん
Cさん

明日国から母が来るので、早く帰らせていただけませんか

コトリ先生
コトリ先生

いいですよ。お母さんによろしくお伝えください。

コトリ先生
コトリ先生

今回は使役形の用法について解説しました。

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