みんなの日本語37課で出てくる「受身形」。
この受身形の教え方について、今回は解説します。
受身形の導入

Mくん、どうして
宿題を忘れたの?ダメですよ!

すみません…

みなさん、先生は今、何をしましたか?
先生はMくんを…?

先生はMくんを怒りました。
先生はMくんを叱りました。


そうですね。じゃあ、Mくんは…?


Mくんは先生に叱られました。この「叱られました」は受身形と言います。
受身形のフォームの作り方
他のフォームと同じように、フォームはⅡグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループの順で教えます。
まずⅡグループです。Ⅱグループは「ます形」の「ます」をとって、「られます」をつけます。

次にⅢグループです。Ⅲグループは動詞が2つしかありませんから、特別な形として教えます。

最後にⅠグループです。Ⅰグループは、まず「ます形」の「ます」の前の文字を見ましょう。「ます」の前のイ段をア段に変えて、その後ろに「れます」をつけます。ちなみに「い」は「あ」ではなく、「わ」になります。


各グループごと、ます形のフラッシュカードで変換させて確認した後、ⅠⅡⅢグループのフラッシュカードをばらばらにして、変換させます。
受身形の作り方①受身形の助詞に注意!


これを見てください。
助詞を間違えないようにしましょう!
先生はCさんをほめました。受身形の文にしてください。

私は(Cさん)は先生にほめられました。

先生はMくんを呼びました。

Mくんは先生に呼ばれました。
受身形の作り方②所有物に受身形を使う場合

隣の人が私の足をふみました。
受身形にしてください。

私の足は隣の人にふまれました。

それは間違いなんです。
受身形の主語は「人」や「動物」や「もの」です。
「私の足」「私の財布」「私のパソコン」などは私の所有物と考え、主語にはなりません。この場合はこのように作ります!↓

今回は受身形の教え方について、解説しました。

はじめましての方はこちら!
ややこしい日本語を教えよう!「なくて」と「ないで」どう教える?はこちら!
「までに」と「まで」の違い、説明できる?はこちら!

コメント