「ために」「ように」はどちらも目的を表すときに使う表現です。
しかしその使い方に細かい違いがあるので、今回は「ために」と「ように」の違いを解説します。
まずはそれぞれの教え方を紹介します。
「ために」を教えよう!
コトリ先生
Mくんは、今何を頑張っていますか?
学生Mくん
日本語の勉強を頑張っています。
コトリ先生
どうして日本語の勉強を頑張っていますか?
学生Mくん
大学に入りたいですから。
コトリ先生
「大学に入るために、日本語を勉強しています」と言います。
コトリ先生
接続はこちら!
「ように」を教えよう!
コトリ先生
Mくんはどうして日本語を勉強していますか?
学生Mくん
大学に入るために、日本語を勉強しています。
コトリ先生
そうですね。じゃあ、「入る」の可能形は?
学生Mくん
「入れる」です。
コトリ先生
そうですね。
「大学に入れるように、日本語を勉強しています」と言います。
コトリ先生
接続はこちら!
「ために」と「ように」の違いって何?
2つの文型の違いは接続です。
「ために」の前には「意志動詞」「Nの」が接続されます。
学生Mくん
意志動詞って何ですか?
コトリ先生
意志動詞とは、「自分でこうしようと考えること」「自分で決めること」です。
合格するために、勝つために、働くためになど、自分で「したい!」と決めることです。
コトリ先生
名詞も接続します。
旅行のため、勉強のため、入学のためなどです。
「ように」の前には「無意志動詞」「V可能形」「Vない(否定形)」が接続されます。
学生Mくん
無意志動詞って何ですか?
コトリ先生
無意識動詞とは、自分で決められないことです。
雨が降るように、病気が治るようになど、自分の力ではどうにもならないことです。
可能形も無意志動詞に入ります。
「自転車に乗る」は意志動詞ですが、「自転車に乗れる」は無意志動詞です。
コトリ先生
ない形も接続できます。
忘れないように、遅刻しないように、などがそうです。
今回は「ために」と「ように」の違いについて解説しました。
その違いって何?ややこしい日本語の教え方はこちら!
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