誰でも分かる!ない形の教え方

みんなの日本語

「みんなの日本語」17課で出てくる「ない形」。て形に比べシンプルな変換です。

しかし、ここでしっかり定着させないと、その後、ミスが多発します。

例えば、来日して1年経った学生でも「書きない」や「話しない」などのⅠグループのミスが多く、重要なポイントです。

ない形の導入

コトリ先生
コトリ先生

まずは、グループ分けの確認から始めましょう。グループ分けは変換の基本です。

ここで間違えると、全部間違ってしまうので、コトリはフォーム導入時は毎回グループ分けから始めます「て形」に続いて2回目のグループ分けなので、動詞のフラッシュカードをばらばらに1人2枚ずつ全員に配り、黒板にグループごと貼ってもらいましょう。

そして、みんなでその後間違い探しをします。もし間違いがあれば、自分たちで直させましょう。

コトリ先生
コトリ先生

間違えている動詞があれば上のように分かりやすく書き直しましょう。

「起きます」「浴びます」「見ます」のような「ます」の前がイ段になる動詞は間違えやすいので、「これは特別なⅡグループだよ」と再度確認します。コトリはこのグループ分けの時に、よくジャンプアップした語彙を混ぜ込みます。ここでは「あきらめる」を入れてみました。個人的に「あきらめないで!」という言葉を、今後難しい課題が出た時に使いたいからです!この課では、ここまでしか導入しない、とコトリは決めないようにしています。「これはN2レベルだけど、教えるね」と言えば、学生たちは一生懸命メモします。やる気につながるんです。なので、コトリは難しい言葉もちょこちょこ入れます。

ない形のフォームの作り方

コトリ先生
コトリ先生

「て形」と同じように、教える順番は、

Ⅱグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループです。

最初はⅡグループです。

Ⅱグループは「ます」をとって「ない」をつけます。

コトリ先生
コトリ先生

次はⅢグループです。

Ⅲグループは2つだけですから、覚えてしまいましょう!

コトリ先生
コトリ先生

最後はⅠグループです。

「ます」の前を「イ段」から「ア段」に変えましょう。

「書きます」の「ます」の前は?

学生Mくん
学生Mくん

「き」です。

コトリ先生
コトリ先生

「き」は「か・き・く・け・こ」のイ段ですね。

ア段に変えると、「か」です。

「書き」が「書か」になります。

そこに「ない」をつけますよ!

コトリ先生
コトリ先生
 

グループごとにフラッシュカードで確認します。

そして慣れてきたら、グループをばらばらにして、変換練習をします。

プリントを用意して、「ない形」を書いてテストさせてもいいですよね。

「〜ないでください」の教え方

コトリ先生
コトリ先生

「ない形」を導入したら、次は「ない形」を使った文型を練習します。

まずは「〜ないでください」です。

今から大切な話をします。

静かに聞いてください。

話さないでください。

「ません」「お願いします」が「ないでください」です。

コトリ先生
コトリ先生

「ないでください」を使って①②③を言ってみましょう。

学生Mくん
学生Mくん

写真を撮らないでください。

食べないでください。

泳がないでください。

「〜なければなりません」の教え方

コトリ先生
コトリ先生

次は「〜なければなりません」です。

「なければなりません」はmustの意味です。

みんなに宿題を出します。

明日出してください。

みなさんは絶対にやります。100%やります。

宿題をやらなければなりません

コトリ先生
コトリ先生

この文型は、言うのが難しく、スラスラ言えない学生が多いです。

ですから、「ない形」導入時に使用したフラッシュカードを使って、

すべての動詞に「なければなりません」をつけて、言わせましょう。

どんどんスピードアップしていくと楽しいですよ!

「〜なくてもいいです」の教え方

コトリ先生
コトリ先生

明日、みんなで遊びに行きましょう。

何を持ってきますか。

学生Mくん
学生Mくん

お弁当は持って行きますか。

コトリ先生
コトリ先生

はい、持ってきてください。

Cさん
学生Cさん

教科書は持って行きますか。

コトリ先生
コトリ先生

いいえ、持ってこなくてもいいです。

この「〜なくてもいいです」は、

必要ありませんという意味です。

Need notです。

コトリ先生
コトリ先生
 

ない形はその日に教えてその日に定着するものではありません。

日々の宿題にフォームの確認プリントを入れて、定着させるようにしましょう。

フォームを覚えよう!て形の教え方はこちら

初めましての方はこちら!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました