もうすぐ2月3日、節分ですね。
外国人のみなさんにとっては、「節分」ってよくわからないですよね。
今回は節分について、説明します。
節分とは
節分とは、「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」です。
立春の前日ですが、立春の日付は年により異なるため2月3日とは限りません。
二十四節気において立春は新年の始まりで、節分は大みそか的な日。
旧暦の大みそかとも日付が近く(時に重なることもありました)、江戸時代までは同じように一年の締めくくりの日でした。
鬼を追い払う行事は、「おにやらい」(追儺)という宮廷の行事が発祥だそう。
殿上人(てんじょうびと)と呼ばれる身分の高い貴族が、桃の弓、葦の矢を持ち、鬼に扮した家来たちを追いかけて逃走させる…というものでした。
おにやらいは、宮中ではだんだん廃れて行われなくなるのですが、各地の寺社が形を変えつつ受け継ぎ、庶民にも浸透していきました。
豆まきの由来
諸説ありますが、以下がよく挙げられます。
・豆は「魔を滅する=マメ」に通じ、語呂がいいから
・中国の医書 「神農本草経」に、「豆は鬼毒を消して痛みを止める」とあるため
・五穀(米、麦、アワ、キビ、豆)の中では一番、投げつけると痛いから
もともと日本には、散供(さんぐ)という、穀物をばらまくことでお祓いやお清めをする考えがありました。
豆まきには「鬼を打ち払う」意味と、「豆を投げ与えて恵み、静まってもらう」という、2つの意味が込められています。
五穀には霊力があり、まいた場所は清められ、聖域になると言われています。
節分はいつ?方角は?
2022年の節分の日は2月3日(木)。方角(恵方)は、「北北西やや北」です。
2021年は、36年間「節分=2月3日」が続いていたのですが、37年ぶりに変動しました。
現代は国立天文台の観測によって「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」を立春としています。立春が動けば、節分も変動します。
2023年 2月3日(金) 南南東やや南
2024年 2月3日(土) 東北東やや東
2025年 2月2日(日) 西南西やや西
2026年 2月3日(火) 南南東やや南
豆まきの方法
豆まきにはその土地によって様々な方法がありますが、その一例を紹介します。
1 豆をお供えしておく
霊力が宿った「福豆」なので、豆まき開始までは神棚などにお供えしておきましょう。神棚がなければ高い場所に。豆は火が通ったものを用意しましょう。拾い忘れて芽が出ると、縁起が悪いとされています。市販の豆はほとんどが炒り豆です。
2 夜行う
鬼は夜出ると考えられているため
3 奥の部屋からまいていく
窓やドアの外に向かって「鬼は外」とまいていきます。まいたらすぐ窓・ドアを閉めて、鬼が戻らないようにし、室内に向かって「福は内」とまきます。
これを玄関まで繰り返します。
4 年齢の数だけ、豆を食べる
自分の年齢と同じだけ「年取り豆」を食べましょう。新年を迎えるため(または数え年で数えるため)、「年齢+1」とも言われます。
恵方巻
「恵方を向いて丸かじりして無言で食べ切れば、願いがかなう」と言われる恵方巻き。
発祥は諸説ありますが、江戸時代末期に大坂・船場で商売繁盛の祈願として始まったとも言われています。縁を切ることなく、商売繁盛の運を一気にいただく縁起物です。
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