みんなの日本語39課「〜て」を教えよう!

みんなの日本語

「〜て…」〜が原因となり、…という結果が生じたことを表します。

その時に注意しなければならないことが、

「〜て」のあとに、意志を含んだ表現は来ない

ということです。

学生Mくん
学生Mくん

「意志表現がこない」ってどういうことですか?

どんな言葉が「〜て」のうしろに続くんですか?

コトリ先生
コトリ先生

簡単にいうと、「感情表現(気持ち)」「可能形の否定形」です。

「うれしい」「楽しい」「心配」「困る」などの気持ちや、「食べられない」「間に合わない」「分からない」などの可能の意味のある言葉の否定形です。

コトリ先生
コトリ先生

じゃあ、今回は「〜て」の教え方を解説します。

「〜て、(感情表現)」導入

コトリ先生
コトリ先生

昨日は私の誕生日でした。友達に花をもらいました。うれしかったです。

花をもらって、うれしかったです。

コトリ先生
コトリ先生

Cさんは日本語が上手です。Cさんは毎日10時間勉強していると聞きました。びっくりしました。

毎日10時間勉強していると聞いて、びっくりしました。

「〜て…」は、ある出来事がきっかけで、心の動きが起こったことを述べる表現です。

「〜て」の後には、「うれしい」「びっくりした」「困りました」「心配だ」などの感情を表す表現が使われます。

「〜なくて、(感情表現)」導入

コトリ先生
コトリ先生

私の家族は国にいます。日本へ来てから家族に会えません。さびしいです。

家族に会えなくて、さびしいです。

コトリ先生
コトリ先生

日本語の本を読みます。でも漢字が分かりません。困りました。

漢字が分からなくて、困りました。

「なくて…」は、ある出来事がきっかけで、心の動きが起こったことを述べる表現です。

「〜なくて」の後には、「うれしい」「びっくりした」「困りました」「心配だ」などの感情を表す表現が使われます。

「〜て/なくて、(感情表現)」練習

コトリ先生
コトリ先生

Mくん、黒板を見てください。例文を作ってみましょう!

「うれしいです」

学生Mくん
学生Mくん

宝くじが当たって、うれしいです。

コトリ先生
コトリ先生

Cさん例文を作ってみましょう。

「心配です」

Cさん
Cさん

メールの返事が来なくて、心配です。

「い形容詞–くて/な形容詞–で、(V可能形の否定形)」導入

「〜て」の「〜」が『い形容詞』『な形容詞』の場合も、うしろに続く文の原因や理由を表します。

そのうしろには可能動詞の否定形可能の意味を持つ「できます」「分かります」などの否定形がきます。

コトリ先生
コトリ先生

これがほしいです。でも高いです。買えません。

高くて、買えません。

お金がなくて、買えません。

コトリ先生
コトリ先生

本を読みます。でも、難しいです。分かりません。

難しくて、分かりません。

コトリ先生
コトリ先生

私は野菜が嫌いです。この料理には野菜が入っています。食べられません。

野菜が嫌いで、食べられません。

まとめ

今回は「〜て…」の教え方について、解説しました。

「〜て」のうしろは、『感情を表す表現』または『可能形の否定形』です。

コトリ先生
コトリ先生

ここに気をつけましょう!

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