「〜てしまいます」には3つの用法があります。
1 完了:しなければならないことを、時間や労力をかけて、全部終わりました。もう安心です。嬉しいという気持ち。
2 未来完了:まだ終わっていないことを、この後やらなければならない。「絶対終わらせるぞ!」という気持ち。
3 失敗:残念な気持ち。
今回は、この 3つの用法の導入方法について解説します。
用法1 完了の意味の「〜てしまいました」
Mくんは、昨日先生があげた宿題を持ってきましたか。
全部やりましたか?
はい!全部終わりました。
宿題は全部終わりました。
頑張りましたね。今、Mくんは安心です。
「宿題は全部やってしまいました。」と言います。
見てください。この本、昨日買いました。とてもおもしろくて、1日で全部読みました。
本はもう読んでしまいました。
接続は、て系です。完了の意味のときは、「ました」とセットです。
用法2 未来完了の「〜てしまいます」
今から宿題を配ります。
明日の夕方までに出してください。
Cさんはいつ宿題をやりますか?
今日の夜、やります。
今日の夜、全部やりますか?
はい!今日の夜全部やります。
今はまだ終わっていません。
この後、全部やります。
Cさんは「絶対最後までやる!」という強い気持ちがあります。
その時「今日の夜、宿題をやってしまいます」と言います。
用法3 失敗の「〜てしまいました」
想像してください。
昨日バイトの給料をもらいました。嬉しいですね!
でも、その後、給料が入っている袋を落としてしまいました。
どんな気持ち?
悲しいです。とても残念です。
とても残念な時は、「てしまいました」を使います。
ですから、「給料を落としてしまいました。」と言います。
コトリ先生、用法1の「完了」と用法 3の「失敗」は形が同じですね。どうやって区別するんですか?
確かにそうですね。
前後の文を見て、自分で判断するしかないんですよね。
前に「落とした」「不合格になった」「クビになった」などの
嫌なことが書かれていたら、用法3です。
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