コトリ先生、尊敬語って何ですか?
尊敬語は、話し手が聞き手や話題の人に敬意を示すために聞き手や話題の人の行為や状態、所有物などを高めて表すものです。
日本には「上下」「親疎」「ウチソト」などの社会的人間関係があり、その関係性の中では敬語を使う必要があります。
敬語の中には尊敬語、謙譲語、丁寧語がありますが、今回は尊敬語の教え方を解説します。
「尊敬語」の作り方
尊敬語の作り方は3つあります。
それぞれの教え方を見ていきましょう。
尊敬語①〜(ら)れます
上の人の行為について述べる場合、受け身と同様の形で尊敬を表すことができます。
ただし、状態動詞(います・あります)や可能動詞(できます・分かります)などはこの形にすることができません。
また、尊敬語①は「〜てください」に接続できません。会話の練習では、依頼表現で使わないように注意しましょう。
導入方法を紹介します!
【聞き手に尊敬語を使う場合】ここは図書館です。MくんとCさんとコトリ先生は一緒に本を借りに来ました。
この本おもしろかったですよ!Cさんはもう読みましたか。
はい、もう読みましたよ。
コトリ先生はもう読まれましたか。
いいえ、まだ読んでいません。私はこの本を借ります。
【話題の人に尊敬語を使う場合】
コトリ先生、校長先生は?
校長先生はもう帰られましたよ。
1つ目の尊敬語は「受身形」と同じ作り方です。フォームを確認します。
尊敬語②お~になります
「お〜になります」は尊敬語①「〜(ら)れます」に比べて高い敬意を示すことができます。
尊敬語①では使えなかった可能動詞(できます・分かります)も「お〜になります」の形にすることができます。
ただし、Ⅲグループの動詞と、「ます」の前が一音節の動詞(寝ます・います・見ます)、および「行きます」「言います」「くれます」はこの形が使えません。
導入方法を紹介します!
【聞き手に尊敬語を使う場合】ここは図書館です。MくんとCさんとコトリ先生は一緒に本を借りに来ました。
この本おもしろかったですよ!Cさんはもう読みましたか。
はい、もう読みましたよ。
コトリ先生はもうお読みになりましたか。
いいえ、まだ読んでいません。私はこの本を借ります。
【話題の人に尊敬語を使う場合】
コトリ先生、校長先生は?
校長先生はもうお帰りになりましたよ。
2つ目の尊敬語は「お~になります」です。
たとえば、「見ます」「寝ます」「します」「来ます」などますの前が1文字の動詞はこの形にできません。
尊敬語③特別な形
一部の動詞には特別な形の尊敬語があります。
特別な形の尊敬語は覚えてしまいましょう。
導入方法を紹介します!
明日パーティーがあります。Cさん、先生に来るかどうか聞いてください。
先生、明日のパーティーに来られますか。
いいですね。でももっと丁寧な言い方はできますか。
先生、明日のパーティーもお来…。
先生、明日のパーティーにいらっしゃいますか。
と言います。特別な尊敬語です。とても丁寧ですよ!
覚えにくいので、何回もコーラスし、その後で本を見ないで変換練習をします。
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