N3の文法を勉強していると、同じ意味の文法がたくさん出てきますね。
そうですね。特に今回勉強する「とともに」「にしたがって」「につれて」「に伴って」は4つとも同じ意味で紹介されている文法で、ややこしいですよね。今回はこの4つの文法の教え方を解説します。
「とともに」の教え方
「とともに」には3つの意味があります。まずは、その意味の確認をしましょう。
昨日友達とともに山に登りました。
Mくんは誰と一緒に日本へ来ましたか?
Dくんとともに日本へ来ました。
みんなは日本へ来た時どんな気持ちでしたか?
嬉しかったです。
家族と離れて、少し寂しかったです。
「日本へ来る」という1つのことに2つの違う気持ちが入ります。
日本へ来られて、嬉しいとともに少し寂しかったです。
片方が変わると、必ずもう片方も変わる…こんな関係の時に使います。
日本へ来たばかりの頃、みんなの日本語レベルはどうでしたか?
とても低かったです。
今Mくんが日本へ来て1年が経ちました。
今の日本語力はどうですか?
上手になりました。
日本にいる時間が長くなればなるほど、日本語が上手になります。
日本にいる時間が長くなるとともに日本語が上手になります。
「にしたがって」の教え方
「にしたがって」は「とともに」の③の意味と同じです。
「とともに」の③で出した例文「日本にいる時間が長くなるとともに日本語が上手になります」は「日本にいる時間が長くなるにしたがって日本語が上手になります」に言い換えられます。
若い時は、体が強いです。
でも年をとります。体が弱くなります。
「につれて」の教え方
「とともに」の③の意味と「にしたがって」の意味と「につれて」の意味は同じです。
「とともに」の③で出した例文「日本にいる時間が長くなるとともに日本語が上手になります」は「日本にいる時間が長くなるにつれて日本語が上手になります」に言い換えられます。
「とともに」で出した例文「年をとるにしたがって体が弱くなります」は「年をとるにつれて体が弱くなります」に言い換えられます。
「に伴って」の教え方
「に伴って」には2つの意味があります。まずはその意味を確認しましょう。
「に伴って」の意味は、「とともに」の③の意味と「にしたがって」「につれて」の意味と同じです。
あることが起きると、同時に別のことも起きるという意味です。
例えば…
地震が起きました。それと同時に火事が起きました。地震に伴って火事が起きました。
日本へ来て、一人で生活しています。何をするにも自由でそsす。でも同時に責任も発生します。自由に伴って責任も発生します。
「とともに」「にしたがって」「につれて」「に伴って」何が違うの?
4つの文法の違いを黒板にまとめてみます。
「とともに」の②の意味と「に伴って」の②の意味は「同時」で同じです。
でもこの2つにも違いがあります。こちらに詳しく書いてあります。
今回はN3文法「とともに」「にしたがって」「につれて」「に伴って」の違いについて解説しました。
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