みんなの日本語29課「〜てしまいます」を教えよう!

みんなの日本語

「〜てしまいます」には3つの用法があります。

1 完了:しなければならないことを、時間や労力をかけて、全部終わりました。もう安心です。嬉しいという気持ち。

2 未来完了:まだ終わっていないことを、この後やらなければならない。「絶対終わらせるぞ!」という気持ち。

3 失敗:残念な気持ち。

コトリ先生
コトリ先生

今回は、この 3つの用法の導入方法について解説します。

用法1 完了の意味の「〜てしまいました」

コトリ先生
コトリ先生

Mくんは、昨日先生があげた宿題を持ってきましたか。

全部やりましたか?

学生Mくん
学生Mくん

はい!全部終わりました。

コトリ先生
コトリ先生

宿題は全部終わりました。

頑張りましたね。今、Mくんは安心です。

「宿題は全部やってしまいました。」と言います。

コトリ先生
コトリ先生

見てください。この本、昨日買いました。とてもおもしろくて、1日で全部読みました。

本はもう読んでしまいました。

接続は、て系です。完了の意味のときは、「ました」とセットです。

用法2 未来完了の「〜てしまいます」

コトリ先生
コトリ先生

今から宿題を配ります。

明日の夕方までに出してください。

Cさんはいつ宿題をやりますか?

Cさん
Cさん

今日の夜、やります。

コトリ先生
コトリ先生

今日の夜、全部やりますか?

Cさん
Cさん

はい!今日の夜全部やります。

コトリ先生
コトリ先生

今はまだ終わっていません。

この後、全部やります。

Cさんは「絶対最後までやる!」という強い気持ちがあります。

その時「今日の夜、宿題をやってしまいます」と言います。

用法3 失敗の「〜てしまいました」

コトリ先生
コトリ先生

想像してください。

昨日バイトの給料をもらいました。嬉しいですね!

でも、その後、給料が入っている袋を落としてしまいました。

どんな気持ち?

学生Mくん
学生Mくん

悲しいです。とても残念です。

コトリ先生
コトリ先生

とても残念な時は、「てしまいました」を使います。

ですから、「給料を落としてしまいました。」と言います。

学生Mくん
学生Mくん

コトリ先生、用法1の「完了」と用法 3の「失敗」は形が同じですね。どうやって区別するんですか?

コトリ先生
コトリ先生

確かにそうですね。

前後の文を見て、自分で判断するしかないんですよね。

前に「落とした」「不合格になった」「クビになった」などの

嫌なことが書かれていたら、用法3です。

もっと日本語を勉強しよう!→こちら

日本語教師になるためにはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました